【書評】チーズはどこへ消えた?
こんにちは。ごーいわです。
またしても久々の更新になってしまいました。
NBAが終わり毎日のNBA観戦から解放されて1ヶ月半が経過するというのに本を読むペースが上がってこない…。
このままだと過去6~7年での年間読書数最低を記録しそうである。
仮にも書評ブログを始めた年だというのに。
なんということだ、大いなる行動の矛盾である。
しかしこの矛盾こそが新たな始まりかもしれない…。
またしても全く意味のわからないことを言ってしまった。私はすぐ言う。
なんにせよ読書ペースが過去最低を記録しそうなことは私にとって色んな意味で嘆かわしいことであるが、そんなことはさておきとりあえず本題である書評に入ります。
今回紹介するのは「チーズはどこへ消えた?」である。
だいぶ前に話題になっていた記憶があるが、最近また本屋やネットで見かけるようになったので、なんでだろう?(週間ビジネス書売上ランキングでも上位にいた)と思っていたのだが、満を持して続編が出た!ということらしい。
せっかくのタイミングなので続編とセットで購入することにした。
本書の本編は寓話である。
物語は2匹のネズミと2人の小人がチーズを探しているところから始まる。
チーズは幸福をもたらしてくれるからだ。
そして2匹と2人は膨大なチーズを手に入れる。それは思っていた通りの幸福と安定をもたらしてくれた。
しかしチーズはある日突然消えた…。
安定した幸福が一瞬に消え去ったのだ。
その時2匹と2人はそれぞれ何を思い、考え、どうしたのか…?
とまぁ寓話部分のあらすじはこんなとこだろう。
チーズとはもちろん比喩だ。仕事や生活、家族、結婚、恋人、価値観など人生の重大要素に置き換えることができる。
そういった人生の重大要素が突如自分の前から無くなる、あるいはそれに近い変化を遂げたらあなたならどうするだろう?
好ましくない変化とは誰にも必ずやってくるものだ。不変のものなどないのだから。
そんな時どうすればいいのか?そもそも日々の心掛けによって好ましくない変化に備えることができるのではないか?
本書の論旨はそこにある。
「人は変化を恐れる。だが変化を恐れるな、変化に常に敏感に気を配り、変化に適応し、変化を楽しみ前進しよう。そうすれば人生はより豊かになる」
私なりに本書を可能な限り短く要約するならこうなる。
私が自分でした要約であるか、これはまるで格言のようである。
子供でも簡単に読める物語だからこそ、誰しもが物語を自分なりに咀嚼することができ、自分なりの格言へと昇華することを可能にし、そして胸に刻み込むことが出来るのかもしれない。
寓話だからこそ、の良さなのであろうか。
最終盤ではこの寓話を聞いた様々な背景を持つ大人達がそれぞれの解釈を語り合う。
そのやり取りがまた読者それぞれがより深く本書を解釈する手助けをしてくれる。
~個人的感想~
100%個人的な感想を言ってしまえば、なぜ本書が世界的なベストセラーとなっているのかがよくわからない、というのが正直なところだ。
変化を恐れるな
変化は必ず来る
変化に適応しろ、楽しめ
こんなことが語られている書籍や成功者の言葉というのは無限にある。
私の長い付き合いの友人で、友として人としてだけでなくビジネスマンとしても心から尊敬できる奴がいるのだが、彼はまだ学生の頃から「現状維持はあり得ない。それを本当の意味で理解していれば今やらなきゃいけないこともわかるし、どんなことにも覚悟が持てる」
なんて偉そうな事をぬかしていた。
私はビジネスマンとしても1人の社会人としても決して褒められた人間ではないが、本書の訴えに関しては以前からきっと知っていたのだろう。
だから本書を読んでいる最中から読み終えても尚、「何を今さら感」が拭えなかったのである。
私にはそういった理由で本書は刺さらなかったわけだ。
とはいえ本書終盤のように、寓話について友人や会社の同僚達と熱く議論をしたわけではない。もし本書の真の訴えがその議論にこそあるのであれば私は本書の真価をまだ知らないことになるわけだけど。
いずれにせよ続編もすでに購入済みなので先入観を捨て続編を読んでみようと思う。
続編については次回の更新で記述します!
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※次回更新は8/16(金)予定※