【書評】神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り

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こんにちは。しおり (@shiori_murmur) | Twitterです。
先日、書店で少し怪しい題名の本を見つけました。


『神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り』


いかがでしょうか?
「面白そう!」と思った方は是非手に取ってみてください。

「ちょっと胡散臭いな」と思った方。
中を見てみるまでは分かりません。
ちょっとこのままこの記事を読み進めてみてください。

突然ですが「RAS」って聞いたことありますか?

これは網様体賦活系(もうようたいふかつけい)という名称で、
ざっくりまとめると、脳幹にあり、脳の全体に影響を及ぼす仕組みのこと。

最近ではPRESIDENTなどの雑誌でもRASという名称を
頻繁に見かけるようになりました。

直接的にRASという単語を聞いたことがなくても、
たとえば
手帳やノートのとり方の本で「願いごとは完了形で書こう」とか
「行きたい場所や欲しいものは切り抜きでスクラップしよう」とか
そんな話を見かけたことがあるという人は多いと思います。

私は比較的その手の自己啓発本が好きで、これまでも
「よく分からないけど何となくそうすると良いらしい」と
自分の中に蓄積されていたいくつかの情報が、
このRASの構造が理由であった、ということがこの本から分かり、かなり納得感をもらえました。
(結局早々に本屋さんのレジに持っていきました)


12月に、その年の目標を覚えている人は何と10%にも満たない。
本書に記されていたデータです。
でも、確かにそうです。
仕事でも、日々の業務ややるべきことに追われて年間で達成すべきこと、
やるべきこととして掲げたものを忘れていたというのはありがちな話です。
気付いた時に見直して、慌てて取り組んだりとか。

飛行機が目的地に着けるのは、常に目的地に向かっているから。
目的地を「この国のこの空港、この場所である」とそこまで明確に認識し、
常にそこに向けて舵を切っているからだと本書では述べられています。
言っていることは当たり前かもしれませんが、
実際に実践できているか?というと怪しいところです。

常に今年や今月の目標を考えながら、今何をすべきかというところに落とし込んで
行動する、なんてなかなか難しいことだと思います。
日々やることも多く、意識はあちこち行ったり来たりしています。

脳は、自身の「生存」を何より最優先するので、生存が維持がされる状態であれば
なるべくそこから変化をさせたくない。
現状維持を優先します。
そのため、新しい目標や変化を避ける傾向にあります。

脳の構造ともなれば、多少の意識でどうこうできることでは中々ありません。
いかにその目を掻い潜り、習慣をかえていくか。
結構に大変なことだと思います。


そこで、変化をさせていくのに有効な手段のひとつとして、
海馬の構造を利用することがあげられています。
この海馬に記憶される内容は、自分では選べません。
海馬の基準で勝手に選定されます。

それでも、優先順位として高いのは生存に必要な情報。
では、自分の目標を優先順位高く海馬に刷り込むためにはどうすればいいか?

これが、先述した
「行きたい場所や欲しいものは切り抜きでスクラップしよう」
につながるのです。

映像を繰り返し繰り返し見せることで、海馬に重要な情報だと思わせるのです。

脳の構造を知ると、現状を変えることができる。
その構造と、具体的なアプローチ法について提示しています。

目的地の設定ワークや画像のピックアップ方法なども詳細が紹介されています。
段階を踏んでいくつかワークがあり、決められた時間の中で進めていくので
読み終わる頃にはある程度自身の目標、イメージができあがっているはずです。

画像を集めるのにPinterestも便利です。
検索&保存が容易なので、ひとまとめにできて見やすいです。
(もちろん印刷して手帳やコルクボードに貼って眺めても良いと思います)
ちなみにこちらは私が試しに作ってみたボードです。

www.pinterest.jp

 

枚数は少なめですが、プライベートのおうち空間や個人活動を踏まえて、主にこんなイメージです。
*綺麗に片付いたリビング
*紅茶を飲みながら読書ができるような空間(リビング)
*ミシンやPCのある作業部屋

おまけで私のイメージする素敵な女性像として石原さとみさんと内田恭子さんのお写真もピン留めしています。

写真をピックアップしていくと、自分の好みや惹かれるものが明らかになるというメリットもあります。
私は、こんなリビングを作りたいという中で、色合いは特に白やベージュのベースは固定で、差し色としてはさわやかなグリーンなども好きだなと思いました。
材質や雰囲気として木目調のもの、それもナチュラルで薄めの色合いのものが好みのようでした。

起業するとかいくら稼ぐとか、こんなことを成し遂げるとか、
大きな目標でなくとも
「こんな空間でこんなことをして過ごす生活を送りたい」とか
「こんなことをしている自分になりたい」といった目線の目標でも十分です。
イメージのピックアップはとても楽しいので是非やってみてください。


そして、題名にもある「メンタル」
目標を達成し、自己実現していくためには欠かせない要素として取り上げられています。
自己評価を目標にあわせて適切にすること、
目標を既に達成している自分をイメージして、その自分の行動を今の自分に落とし込むこと。

脳の構造を利用した意識付け、目標の明確化、
さらにその目標を達成するためのメンタル、自己意識を作り上げていき、
最後は行動に繋げていく。
本書ではこの一連の流れを詳細に説明してくれています。

 


*次回更新は4月5日(金)です*